【報道発表】中小企業アトツギによるディープテックプロジェクト始動
2024年2月2日
(一社)ベンチャー型事業承継
一般社団法人ベンチャー型事業承継(東京都千代田区)では、BtoB中小製造業の後継者を主な対象として、既存技術をベースにした、技術開発や用途開発、大学との共同開発などをサポートする「中小企業ディープテックプロジェクト」をスタートしました。
技術革新や大学や研究機関との共同開発に意欲がある製造業の後継者への啓発活動をはじめ、行政、大学・研究機関、金融機関、民間企業による「ディープテック支援エコシステム」を立ち上げ、中小企業の後継者が最新の技術情報や支援策を入手することで、挑戦しやすい環境整備を構築していきます。
<主な対象領域>
デザイン開発/情報処理/精密加工/製造環境/接合・実装/立体造形/表面処理/機械制御/複合・新機能材料/材料製造プロセス/バイオ/測定計測 など
<本プロジェクト開始の背景6選>
①技術領域の中小製造業では、価格競争での下請け構造から脱却するための技術革新が必要である。
②ニッチな領域に特化して技術を深化させてきた製造業にある蓄積されたノウハウが活かせる。
③技術革新や研究開発には時間がかかるが、社長に就任するまでも含め、開発や事業化にかけられる時間がある後継者に優位性がある。
④スタートアップではスケールアップでの実証が課題だが、後継者には技術の実装ができる現場が家業にある。
⑤大学発ベンチャーでは経営者人材の不足が課題となっているため、中小企業とコラボレーションすることで相乗効果が得られる。
⑥大企業もオープンイノベーションに力を入れるなど、企業の規模に関わらず社外との連携を強化している時代性にマッチしている。
最近では、家業を継承する前に、家業の経営資源をベースにした新規事業を、新会社を設立して事業化をめざす「出島」スタイルで事業化をめざす後継者の事例も多く、事業承継のスタイルも多様化しています。特に事業化に時間がかかる研究開発や技術革新の領域こそ、後継者にアドバンテージがあるといえます。
<中小企業ディープテックプロジェクト>
プロジェクト開始に伴い、製造業の後継者・経営者を対象に、オンラインでの情報提供セミナーを今月から毎月開催します。
今後は、本プロジェクトに賛同する行政、民間企業、大学、研究機関、金融機関との連携を強化し、中小製造業の後継者を対象にしたアクセラレーションプログラムを行政に働きかけるほか、経済産業省が所管するNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)やGo-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)などと連携した支援策の枠組みづくりなど、尽力していきます。
<ディープテックとは>
特定の自然科学分野での研究を通じて得られた科学的な発見に基づく技術であり、その事業化・社会実装を実現できれば、国や世界全体で解決すべき経済社会課題の 解決など社会にインパクトを与えられるような潜在力のある技術。(出所:経済産業省)
<イベント開催概要>
【第1回】 地域の中小企業がディープテックに進出して飛躍する未来
日時:2/28(水) 20:00-21:00
方式:オンラインウェビナー(Zoom)
登壇者情報
・窪之内 誠 氏(環境大善株式会社 代表取締役)
・井上 浄 氏(株式会社リバネス 代表取締役社長CCO)
※詳細・申込 https://atotsugi-1st.com/events/00040f50f810
【第2回】 政策を活用したディープテックベンチャーの立ち上げ方
日時:3/27(水) 20:00-21:00
方式:オンラインウェビナー(Zoom)
登壇者情報
・山本 聡一 氏(awake株式会社代表取締役社長)
※詳細申込 https://atotsugi-1st.com/events/9ff4d94d0360
【一般社団法人ベンチャー型事業承継】
「挑戦するアトツギが日本経済に地殻変動を起こすエコシステムを実現する」をビジョンに掲げ、スタートアップとファミリービジネスに精通する経営者が中心となって2018年に設立。
全国の中小企業の承継予定者や後継者を対象にしたオンラインコミュニティ『アトツギファースト』を運営。その他、中小企業庁、全国各地の行政や支援機関、大学、金融機関と協同で、中小企業の承継予定者の新規事業開発、業務改善を目的とした研修やイベントを多数行う。
※「アトツギ」とは
弊社団法人では「先代から受け継いだ価値を、時代に合わせてアップデートすることで、その次の世代に託す時まで、存続にコミットする個人」と定義しています。
【ベンチャー型事業承継】
https://take-over.jp/
【未来志向の経営者になるためのプラットフォーム】
https://atotsugi-1st.com/about
【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
運営:一般社団法人ベンチャー型事業承継 (広報担当:八木、事業担当:墨(スミ))
TEL:03-6899-3413
Email:yagi@take-over.jp