地方で奮闘するアトツギを後押し、アトツギベンチャーのさらなる拡大へ
一般社団法人ベンチャー型事業承継は、2025年8月1日(金)付で、コクヨ株式会社の代表執行役社長 黒田英邦氏が顧問に就任いたしましたことをお知らせいたします。
■就任の背景
黒田氏は、文具業界のリーディングカンパニーであるコクヨ株式会社(1905年創業)の5代目を承継。2015年の社長就任以降、顧客の「体験価値」創造をめざし、文具やオフィスデザイン事業だけでなく、働き方や学び方の新しい体験を生み出すなど、同社の持続的な成長に向けた取り組みも展開。さらに海外事業も拡大し、業績を大きく伸ばしています。自身もアトツギ※として挑戦を続けてきた経験から、第5回アトツギ甲子園(2025年2月実施)では決勝大会の審査委員を務めました。
また同社では、「社会課題が解決され続ける自律協働社会」の実現を掲げ、ビジネスを通して地域や社会の課題解決に取り組む人の支援に力を入れています。地方や業界の課題に取り組むアトツギが同社の支援対象にも合致していることから、今回の顧問就任が実現しました。
当法人は、2018年の設立以来、「アトツギベンチャーを日本のカルチャーにする」というミッションを掲げ、学びのプラットフォーム「ファースト」や、中小企業庁主催「アトツギ甲子園」をはじめとする行政のアクセラレーションプログラムの運営などを通じて、中小企業の後継者が新しい挑戦をするための環境整備に力を入れてきました。また、地方のエコシステム構築をさらに推進するため、2025年からは後継者視点を取り入れた専門家を輩出する「アトツギ支援認定サポーター制度」も創設しました。
近年、全国の自治体や金融機関からアトツギ支援プログラム実施に向けた問い合わせが急増しており、アトツギ支援の機運は高まっています。
今回の黒田氏の顧問就任を追い風に、各地の行政、金融機関、専門家などとの協働も強化することで、その地域のアトツギが挑戦し続けられる持続可能なエコシステムを全国に構築してまいります。
■黒田氏のコメント
第5回アトツギ甲子園決勝大会の審査員を通じて、各地で生業に留まることなく地域や業界を成長させようと奮闘するアトツギの大きな熱量と実行力を体感させてもらいました。
この力をより大きく持続的なムーブメントに変換しようとする支援活動に賛同し、共に応援したく活動参画させてもらうことを決意しました。
自身にとって学びも多いので、共に成長しながら社会課題解決の輪を広げていきたいです。
■黒田氏の略歴
1976年 兵庫県芦屋市生まれ
1998年 甲南大学 卒業
2000年 (米) ルイス&クラークカレッジ 卒業
2001年 コクヨ(株) 入社
2005年 コクヨオフィスシステム(株) 取締役兼執行役員
2009年 コクヨファニチャー(株) 代表取締役社長
2011年 コクヨ(株) 常務執行役員
2014年 コクヨ(株) 取締役、専務執行役員
2015年 コクヨ(株) 代表取締役社長
2024年 コクヨ(株) 代表執行役社長